足跡のない殺人 |
密室殺人の1ジャンルといえる。
雪・砂浜などを舞台とし、「被害者の足跡しか残っていない」殺人状況が生じる。 犯人はどうやって足跡を残さずに逃げたのか?という点が不可能興味をそそる。 その歴史は古く、モーリス・ルブランの短編集『八点鐘』(1923)が有名。 |
赤かぶ検事 |
和久駿三の傑作シリーズの主人公。 <註> |
綾辻行人 |
自由人。 または過去の業績にあぐらをかいている人間やそんな状態のこと。 |
アリバイ |
その時刻、その場所にいなかったことの証明。現場不在証明。 家に宅配便が来たとか、遠く離れた飲み屋で札ビラきっていたとか。 あまりに堅固だと捜査側を発奮させてしまい、結果的に裏目にでることも多い。 |
暗号 |
一定の規則に従って文章・数などを他の表現に変えて、その規則を知らない人には 大きく分けると これまでミステリに使用されたものとして |
アンチ |
ファンよりもスレに留まる比率が多い事が多々ある。 わざわざ本を買って貴重なお金を無駄にする。 コテハンのアンチは叩かれ確率高し。 補足。しばしば、ファンよりもその作品、作家について詳しかったりする。 |
アンチVSメタミステリー |
アンチミステリー・・・中井英夫に帰される用語。 メタミステリー・・ミステリー形式を批判的に再検討するミステリー。 註 竹本健治はこれらの実験の狭間でうんざりしたらしく <1> |
アンフェア |
地の文に虚偽の記述をするなど、ミステリーの「お約束」を無視する行為の事。 ミステリーを筆者と読者の知恵比べの勝負として捉えた場合、 ルールを無視するのはフェアプレー精神に反する、という程度の意味だろう。 どこまでがトリッキーな手法として容認され、どこからがアンフェアかという問題は昔から議論が尽きない。 ひとつの基準としてノックスの十戒に反しているか否かがあるが、これも絶対ではない。 |
アンボイナ |
通称イモガイ。 殻長 6〜10cm、特徴は魚食性で被害例も多く、危険である。 刺症は患部の痛みのほか、神経毒であることから、 20〜30分後に体の自由が奪われ、呼吸困難、血圧降下、全身麻痺など、死亡する例もある。 船戸与一氏お気に入りの殺害毒。死亡後体内から検出されることなく、 心筋梗塞等の診断をされるとあるが、事実は不詳。 |
安楽椅子探偵 |
1) アームチェアは「肘掛椅子」なのに 2) |
意外な落とし穴 |
ミシシッピー殺人事件に出てくる落とし穴のこと まさに、意外 |
遺伝子指紋 |
要するに「ちん紋」「ぽこ紋」の事である。 |
糸 |
・・・・・・なにを語ってもネタバレになるような気がする古典的なトリック装置。 現代では死滅したと思いきや、金田一君やコナンタンで生きながらえているトリック界の長老。 |
縊死と絞殺(絞死) |
縊死と絞殺(絞死)は全然ちがうよ。 それから、ひもとかロープの痕跡(索痕)が首に対してどのような角度で <補足> 1) 2) 3) |
腕時計 |
何処に行ったら売っているのだろうか? 竜頭を引っ張ると、ピアノ線が出てくる腕時計。 |
ヴァンダインの探偵小説作法20則 |
1.謎を解くにあたって,読者は探偵と平等の機会を持たなければならない。全ての手がかりは明白に記述されていなければならない。 2.犯人が探偵自身に対して当然用いるもの以外のペテン,あるいはごまかしを,故意に読者に対して弄んではならない。 3.物語に恋愛的な興味を添えてはならない。恋愛を導入することは,純粋に知的な実験を, 4.探偵自身,あるいは捜査当局の一員が犯人に豹変してはならない。これは厚顔な詐術であり, 5.犯人は理論的な推理によって決定されなければならない。偶然とか暗合とか,無動機の自供によって決定されてはならない。(以下略) 6.推理小説には,その中に,探偵が登場しなくてはならない。そして,探偵は探偵しなくては探偵とは言えない。その任務は手がかりを集めて,
7.推理小説には死体が絶対に必要である。死体がよく死んでおればおるだけいい。殺人以下の小犯罪では不十分だろう。(以下略) 8.犯罪の謎は厳密に,自然な方法で解決されなければならない。真相を知るのに瓦占い,コックリさん,読心術,降霊術,水晶占い等々の方法を用いるのは禁忌である。(以下略) 9.探偵は一人だけ――つまり,推理の主人公は一人だけでなくてはならない。一つの問題を扱うのに,三人四人の探偵, 10.犯人だと判明する人物は,物語の中で大なり小なり重要な役割を演じた人物でなくてはならない。 11.作者は使用人――執事,馬丁,部屋男,猟番,料理人等々のごとき――を犯人として選んではならない。 12.いかに多くの殺人が犯されるにしても,犯人は只一人でなくてはならない。 13.秘密結社,カモラ党,マフィア党等々は推理小説に持ち込んではならない。(以下略) 14.殺人の方法とそれを探偵する手段は,合理的で科学的でなくてはならない。 15.問題の真相は,終始一貫して明白でなくてはならぬ。(以下略) 16.推理小説には,長たらしい説明の章節,脇道にそれた問題についての文学的饒舌,精緻を極めた性格分析,「雰囲気」の過重視があってはならない。
17.職業的犯罪者に,推理小説中の犯罪の責任を負わせてはならない。押し入りや山賊による犯罪は警察の領分であり, 18.推理小説中の犯罪は,おしまいになって,事故死とか,自殺になってはならない。(以下略) 19.推理小説におけるすべての犯罪の動機は,個人的なものでなくてはならない。(以下略) 20.そして私は,自尊心のある推理小説作家なら誰しも今では使うことに潔しとしないいくつかの手法リストを,ここに掲げる。
|
海野十三 |
うんの・じゅうざ 1897生−1949没 本名佐野昌一。 逓信省電気試験所に勤める傍ら、小説や随筆を書き、1928年「新青年>>250」に 『電気風呂の怪死事件』を発表し、探偵小説界にデビューする。 「日本SF」の元祖としても知られる。一部では「バカミスの父」とも呼ばれる。 筆名の由来は、麻雀が大好きで(「麻雀の遊び方」という入門書まで書いている) 麻雀で運と実力の割合を問われたときに「運の十さ」と答えたからだと言われているが、 由来を尋ねられる度に新説を披露していたという話もあるのであまり当てにはならない。 ジュウザ、ジュウゾウ、二通りの読み方が流布している。 丘丘十郎(おか・きゅうじゅうろう)の別名でも活躍。本名では電気関係の解説書を執筆。 |
映画化 |
クリスティやクイーンは映画化に積極的だったという。 成功例 「配達されない三通の手紙」・・クイーンを日本で再現する度胸。 失敗例 「不連続殺人事件」・・出演者の内田裕也の滑舌がわるく聞き取りにくかった。 |
エルキュール・ポワロ |
Hercule Poirot 英国の女流作家アガサ・クリスティ作『アクロイド殺し』でデビュー。 代表作は『オリエント急行殺人事件』など デビュー作は『スタイルズ荘の殺人』では? |
演繹法・帰納法 |
1) 帰納法・・・小○首相と会話をしたらバカだと分かった。○太郎と討論したらバカ丸出しの議論だった。 2) 帰納法 例)1吹雪の山荘では外部者はとても立ち寄れない→山荘の中の誰かが犯人だ(演繹法) 2孤島の島で外部者を探したがいない。 |
黄金期 |
ミステリにおいては1920〜30年代の英米をさす言葉として使われることが多い。 黄金期前期の蓄積を背景として、ヴァン・ダインの「探偵小説作法二十則」や
|
オランウータン |
ショウジョウ科 分布 オランウータンとはマレー語で「森の人」の意味。ボルネオ島とスマトラ島に 生息する。 |
オルレアン |
ユダヤ人経営のブティックの試着室で試着中の女性が麻酔注射を打たれ、 地下室に運ばれ、深夜に外国の売春街へ売り出されるとの噂。 人集差別のニュアンスを含んだ全くのデマであるが、これがさらに 流布され枝葉が付き、誘拐された女はモロッコで手足を切断され、 見世物にされている・・・とまで、改竄された会話が今も、インドを旅行する 日本人旅行者の間で交わされているという。 |
オマージュ |
フランス語で尊敬の意味。 要するに、パクること。 同意語として、リスペクトという場合もある。 |