ハードボイルド |
1) ハメット、チャンドラーにロス・マクドナルドを加えた三人を「ハードボイルド御三家」と 2) 3) 正統派ハードボイルド 通俗ハードボイルド 軽ハードボイルド 重ハードボイルド ネオ・ハードボイルド 私立探偵小説 |
バールストン先攻法(ギャンビット) |
真犯人である人物を、既に死んでしまったかのように見せかけ、 先攻法とはチェスの用語で、より大きな目的のために自分の手駒をわざと犠牲に |
バカミス |
バカミステリーの略。驚愕を通り越した結末や解決、論理があるミステリのこと。
作者の意図するしないには関わらない。 霞流一が命名し、本人も実作にて実践している。 バカとは書いてあるが批判的な意味合いではなく、ある種の感服、同情を持って 使われる事が多い。 ただ、読者の好みにより、「壁本」「地雷」にもなりうる。 |
パスティシュ |
パロディ。ある作品を元に、ファンが想像を膨らませて作った二次創作物。 元になった作品の主人公を登場させ、原作中で語られなかった挿話の一つという 形をとって書かれることが多い。 パロディとパスティシュの差は曖昧だが、ミステリでは「原作の雰囲気をそのまま 模倣したもの」をパスティシュ、「原作を茶化したり戯画化したもの」をパロディと いう傾向がある。 |
早業殺人 |
密室トリックの一種。殺害時間を錯覚させる方法。 密室状態におかれたまだ生きている被害者を目撃者に見せ死んでいるように思わせた後でドアを破るなどして“密室”に入り、その時に目撃者に気がつかれないようにして被害者を殺害する。これによって、被害者は密室状態で殺されていたように錯覚させることができる。 被害者が密室状態で死んだように見える状態でいるとか、目撃者に気がつかれないように被害者を殺害するというのは、非常に都合がよすぎる感も否めないので、それを改良した次のような変形もある。 1.共犯者が被害者を装って密室内にいる。犯人は、それを目撃者に見せた後、目撃者を誰かを呼びにやるなどして遠ざける。その間に本物の被害者を運び込む。
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犯人 |
1) 2) |
犯人は、おまえだ!! |
一部の探偵が真犯人を追いつめるとき使う言葉。 この言葉を言われると犯人はとたんに青ざめ、「な、なにを証拠に」とかの 決まり文句をはく。 |
ハンティントンライト |
1888年ヴァージニア州に生まれた。ハーバード大学を優秀な成績で卒業した後、 ミュンヘンとパリで美術を学んだ。1907年からは〈ロサンゼルス・タイムズ〉を初め幾つかの出版物で、 美術評論家、あるいは文芸評論家として健筆を振るった。 有名な雑誌〈スマート・セット〉の編集長を勤めたこともあり、1916年には『前途ある男』という小説を初めて発表している。 だが元々体が丈夫でなかったこともありコラムニスト兼編集者兼作家という無理がたたって1923年にはついに病に倒れ、 2年以上の療養生活を余儀なくされたが、この間に2000冊以上の探偵小説を読破、ついに自ら筆名を使って探偵小説を書こうと思い立った。 筆名は、母方の旧家名を借り、それに汽船゛Steam Ship"の頭文字を付けた。 その名は、S・S・Van Dine 関連ヴァンダインの探偵小説作法二十則 だからその経歴は真っ赤なウソなんだって。 ヴァンダインスレを見れ。 |
バリツ |
武術、柔術とも考えられているが、実際のところは謎につつまれている。 この技を身につけた者は、病気にかからないかぎり |
百円ミステリ |
百円ショップ・ダイソーが発行しているミステリ文庫(?)。第一弾として30冊が刊行された。 <参考スレッド> |
ピカレスク |
〔picaresque novel(スペイン) picaro(ならずもの・悪漢)に由来〕 一六世紀半ば、スペインで騎士道小説の理想主義への反動として現れ、 やがてヨーロッパ中に流行した小説の様式。 「ピカロ」の冒険を描き、辛辣(しんらつ)に社会を風刺する。 作者未詳の「ラサリーリョ=デ=トルメスの生涯」、ケベートの「かたり師 ドン=パブロスの生涯」などが代表作。 悪漢小説。悪者小説。 |
フーダニット |
Whodunit――Who has done it?(誰がやったか)を縮めた言葉で、普通の推理小説でもお馴染みの犯人探し。何人かの容疑者が登場して、その中から犯人を当てさせる趣向。 推理パズルの種類として他に、ハウダニット、ホワイダニットなど |
伏線 |
1) 2) |
覆面作家 |
1.正体が明らかにされていない作家。単に作家が個人的理由により 2.北村薫の《覆面作家シリーズ》に登場する名探偵。天上的美貌の |
富士見ミステリ文庫 |
メフィスト賞の中にたまに紛れ込んでいる、極めて色モノ思考の強い作品群の名称。 要約すれば壁本 |
プロバビリティの殺人(犯罪) |
probability。多分そうだろうという可能性の程度。確率。公算。 〜の殺人――殺したい相手を直接殺すのではなく、何らかの仕掛けで死ぬ可能性を高め、結果として死にいたらしめるという方法。 谷崎潤一郎「途上」は世界初の「プロバビリティーの犯罪」モノとして有名な作品で、後に乱歩の「赤い部屋」などを生み出すことになる。 |
文三 |
講談社文芸第三出版部の略 |
ファース |
ミステリー用語ではないけど、喜劇、ユーモアのある読み物といったくらいの意味。 |
プロット |
小説の筋書きや構想のこと。 |
文庫 |
〔「ふみぐら(文庫)」の音読み〕 大辞林第二版より |
別荘 |
持ち主の財力を誇るかのような広大なものとこぢんまりしたものと両極端。 寒冷地や海辺など、立地に即した特殊な仕様であることも多く、トリックにも利用されて いわゆる館ものの様相を呈する。 孤立させやすいという点においてはペンションや人里離れた洋館とほぼ同じ。 しかし友人や親戚を何人も招待して各々に個室を与えるという豪勢な舞台のためか 物語のどこかに遺産問題が絡むパターンにも陥りやすい。 毎年同じメンバーが集まる、など妙に因縁を感じさせる設定。 |
ペンション |
湖畔、高原などにある宿泊施設。 参考:クローズドサークル |
ヘンリ・メリヴェール卿 |
米国の作家カーター・ディクソン作『プレーグ・コートの殺人』でデビュー。 代表作『ユダの窓』『爬虫類館の殺人』 |
変格ミステリ |
本格ミステリと対を成す形態のミステリ。 といっても、本格ミステリの定義そのものがあいまいであるため、 一応の分類基準としては、 |
ホームズ |
コナン・ドイルが生み出したおそらく最も有名な私立探偵。 何故かやたらあだ名として使われる。 |
ポケミス |
ハヤカワ・ポケット・ミステリの略。早川書房刊行。 かつてのポケミスには函がついていたことがあった。ごく薄いボール紙を針金 |
本格 |
1) 2) |
本格ミステリ |
1) 2) 3) それでも伏線のばら撒きかたを検証するなど |
本歌取り |
平安時代、既に詠まれた歌を踏まえ、その本歌を当然誰もが知っているものとして、 言うまでもないが、ミステリーで使う場合は「歌」とは「作品」の意。「本作品取り」とは言わない。 |