カー |
1) 2) 3) |
ガードナー、アール・スタンリー |
Gardner, Erl Stanley 大ヒット作「ペリー・メイスンシリーズ」で法廷物の面白さを 作者は現実の法律問題にも常に興味を示し、バーサ&クール物の 代表作は「義眼殺人事件」 |
怪盗 |
泥棒のことであるが、怪人二十面相やルパンのように <註> |
崖崩れ |
ミステリをよりミステリたらしめる自然災害。 しばしば、人為的に行われる。 |
過剰解釈 |
名探偵はしばしば、現実から遊離したペダンティックな推理を展開する。 たとえばこのレスで100となるわけだが(たぶん)、 |
肩を竦める |
肩をちぢめるしぐさをする。 ほとんどのミステリにおいて、作中人物の誰かが必ずする動作。 |
壁本 |
読了後、壁に投げつけた本のこと。 具体例は枚挙にいとまがない。 価格が高いほど、壁に飛ぶ速度が速くなる。 地雷の類語。 英)throw a book |
凶器 |
殺人に使われた物。道具。ありとあらゆる物が凶器に使われる。 柘植久慶氏は著作「サバイバルバイブル」のなかで「武器にならない物は無い」 |
京都大学推理小説研究会 |
1) <補> 2) >しかし96年の清涼院流水、02年の西尾維新など |
ギムレット |
私たちは<ヴィクター>のバーの隅に坐って、ギムレットを飲んだ。 マルティニとは? マティーニか? |
京極夏彦 |
何故か同人界で圧倒的な人気を誇るミステリ作家。 有栖川有栖と並ぶ「日本で最も同人作品を創られているミステリ作家」である。その同人人気は 半端なライトノベルなど足元にも及ばない。 本人の作風は特に耽美めいているわけでも美青年が登場するわけでもなく、何が腐女子の心を それほど掴んだのかは一切謎とされている。「京極作品の最大のミステリは、あの異常なまでの 同人人気」と言われる所以である。 なお、ご本人の名誉のために書き添えておくならば、純粋にミステリとして良質の作品を発表 し続けている作家でもある。(純粋な謎解きとしては、卑怯に思われる点もあるが) |
キング |
王 |
金田一耕助 |
作家・横溝正史が生み出した名探偵。 外見は小柄で色白(デビュー当時は、25・6歳)もじゃもじゃの頭に 形の崩れた帽子をかぶり、しわだらけの飛白の対の羽織と着物に縞の細い袴をはき、 ちびた下駄を鳴らす。右手にはステッキ。 金田一というめずらしい名前は世界的なアイヌ語学者だった金田一京助博士の 名からヒントを得てつけたものである。耕助も博士と同じ東北地方出身で、1 9の時青雲の志を抱いて郷里から上京し、私立大学に入ったが、一年足らずで 日本の大学はつまらないといって中退し、ふらりとアメリカに渡る。 アルバイトに皿洗いをしながら、アメリカ各地を放浪しているうちに麻薬の味を おぼえて常習者になったが、たまたま、サンフランシスコの在留邦人の間に おこった殺人事件を見事に解決したのが縁で、その関係者(久保銀造)から 資金を出してもらい、日本に帰って探偵事務所をひらく。 話すとき、もじゃもじゃの頭髪をかきむしるのは初期の明智小五郎に似ており、 興奮すると、どもる癖がある。およそスマートな風体とはいえないが、それが かえって、相手の警戒心をゆるめて、話を聞き出すのに役立っているようだ。 「足跡の捜索や、指紋の検出は警察の方にやってもらいます。私はそれから得た 結果を論理的に分類し、総合していって、最後に推断を下すのです。これが私の 探偵方法であります。」と自称する直感型の探偵。 デビューした「本陣殺人事件」以降、後援者が岡山の果樹園の主だった関係から、 もっぱら岡山地方の封建色の濃い農村でおきる奇怪な事件の捜査に活躍するのである。 |
クイーン |
女王 |
軍用ウェブレイ銃 |
中折れ式リボルバー。第一次大戦時のイギリス軍の制式拳銃。 重量 1080g |
首なし死体 |
ミステリでは、よく首がない死体が出てくるが、首の切断理由として以下の可能性が挙げられる。 1)被害者の身元を隠すため 2)首を切断する事によって自分の死体に見せかけ死んだふり。状況は1)に似ている。 3)何かの暗示 4)それ以外の理由。『名探偵の掟』(東野圭吾)にワンパターンが。 |
クローズドサークル |
1) 警察の介入がないから死亡推定時刻や指紋など 参照:孤島 |
現代の私立探偵 |
国家試験無し。探偵を名乗るのは自由で、自称探偵は誰にでもなれる。 主な仕事: 最近では専門化する傾向にある。 七つ道具: |
交換殺人 |
二人の人物が、それぞれお互いのターゲットを殺すことにより、 また映画ではあるが、あまりにも有名な失敗例が存在するので、 |
後期クイーン的問題 |
1) クイーン自身がどこまでこの問題に自覚的だったかは定かでないが、現代の探偵小説 2) |
コージーミステリー |
狭義には、家庭内を主な舞台に、夫婦・親子・隣人問題などを扱った推理小説 |
氷 |
水が氷点以下で固体化したもの。それ自体が即凶器になりえる硬度、 気温の上昇により液化、さらに蒸発して消滅してしまうという特性、 飲食物に入れることにより人体に摂取される点、周辺の物の温度を 下げる効用などから、【糸】と同じくらい頻繁に登場してきた 古典的トリックアイテムの王様。 (A.M.) |
孤島 |
事件の舞台設定のひとつ。 例)「そして誰もいなくなった」A.クリスティ |
小道具 |
作者が雰囲気を感じてもらうためという名目で作中に出てくる大量のウンチク。 京極夏彦の妖怪や森博史の理系用語「箱の中の失楽」に出てくる心理学講座など。 しかし実際の目的は、小道具を大量に読ませて、読者が小道具を読むのに 疲れきったころに解決編を出す事で多少のプロットの破綻には 気付けないという罠。 |
誤誘導 |
作品の中に散りばめられた、案内標識に従って進むと、 落とし穴にはまる。 で、今度はすべて逆に進むと、またはまる。 |
コン・ゲーム |
confidence gameの略。信用詐欺。 国産コン・ゲーム小説の草分けとして有名な一作に小林信彦著「紳士同盟」がある。 |