最悪の毒薬 |
無味無臭無色で、死後の検死によって発見することが不可能、しかも致死性が高いという毒薬。 なお、初期のミステリには「東洋渡りの謎の毒物」としてこうした毒薬が登場している作品が |
サウンドノベル |
小説 (テキスト) に絵や効果音、音楽等をプラスして臨場感を出し、さらに主人公
の行動を選択肢で決定することで,さまざまな展開を楽しめるゲームジャンルを指す。 このジャンルの生みの親である(株)チュンソフトが1992年に江戸川乱歩賞作家 長坂秀佳を原作・脚本・監修に起用したスーパーファミコン用ソフト「弟切草」が 話題を呼び、以後もチュンソフト三部作「弟切草」「かまいたちの夜」「街」や 他社作品(赤川次郎原作・監修作品他)など発売され家庭用ゲームの一ジャンルと して地位を固める。 |
さて、皆さん |
古典本格ミステリーで、名探偵が謎解きを開始する際に発する言葉。 <川柳> |
三大奇書 |
日本の本格探偵小説史上、 <註> |
三人称単視点・三人称多視点 |
三人称の中に三人称単視点(一視点)、三人称多視点が含まれるのではないでしょうか。 |
鹿爪らしい顔 |
御手洗が良くやっている顔。 <具体例> |
時効 |
犯罪を犯して、捕まらずに逃げ回るのはかなり精神的につらいだろうし、 そのつらさで十分反省するだろうと思うので許してやりましょうという制度。 |
時刻表トリック |
アリバイトリックのひとつ。というより、アリバイトリックの代名詞といっていいかもしれない。
<裏> |
死後硬直・弛緩 |
ATPの欠乏による筋肉の硬直と軟化の現象。死後2時間で硬直が始まる。 体の上方から下方へと進行していくのが普通で、具体的に言えば頭→上半身→下半身の順。 顎、腕、肢を観察すれば判別しやすいと言われている。 ちなみに弛緩も同様の順番で行われる。死後6時間から8時間程度で全身が硬直し、 10時間から12時間で最強の状態(硬度が最高)となり、48時間で弛緩が開始する。弛緩は1日以上かけてゆっくりと行われる。 ただ、これには例外があって、死亡直前に激しい運動などをして筋肉が疲労していると死後硬直が急激に進む。 よく例として用いられるのが弁慶の立ち往生である。絞死や溺死の場合も痙攣による筋肉疲労が伴うので、 硬直が早く進むことが多い。 また、死後硬直は外気温にも影響を受け、高温下では硬直・弛緩が早く進む。もちろんその逆もありえる。 |
ジサクジエーン |
一人二役トリックとも呼ばれ、1人の人物が複数の人間として振る舞うこと。 一人三役という例も存在する。 逆に、複数名が1人の人物であると偽装するトリックもあり、 これは一般に”騙り”とも呼ばれる。 |
自称ミステリ通 |
「ミステリ的には」を多用する人。 |
死体 |
多くの推理小説で、これを発見することにより事件が明るみに出る端緒となる。 <補足> |
執事 |
最も胡散臭い人物。 よく見かける「羊バンター」とは無関係。 |
死斑 |
死後、血液は重力の影響を受けて低位へと移動していきます。 死体が仰向けであれば背面に、腹這いであれば前面に、首つりだったら手足に。 移動は毛細血管などを利用して行われますが、一定時間が過ぎると血管から染み出て組織を染めていきます。 外見からは斑模様が浮き出てきたように見えますが、その模様の広がり具合・色から死亡時期・死因を割り出すことができます。 死斑は死後20、30分から現れます。もともと血液ですから非常に流動的で、指などで死斑を圧迫すれば消えてしまいますし、 死体を動かせば死斑の位置が変わってしまいます。当初は斑状だった死斑も、死後2時間から3時間もすると模様が結合し始めます。 時間が経つにつれて死斑は消えにくくなり、死後7時間から10時間で死斑の移動はなくなります(色が薄くなることはあります)。 そして死後12時間で最強の状態となり、新たな死斑の出現がなくなります。 例外として死体が水中にあった場合は、頻繁に体位が変化するために死斑も弱く流動的です。窒息死の場合は通常よりも死斑が濃く出ます。 通常の死斑の色は、赤みを帯びた紫や黒みを帯びた紫ですが、死因・死体の保存状況によって変化します。 死因が凍死だったり、死体を冷蔵庫で保管していた場合の死斑の色は鮮赤色となります。一酸化炭素中毒の場合も鮮赤色で、死斑は早く現れます。 青酸化合物による中毒死の場合も鮮赤色で、硫化水素の場合は緑を帯びた褐色をしています。 死斑と混同しやすいのが皮下出血で、同様に皮膚の染色が起こります。ですが、すぐに組織を染めるので脱色できない点、 低位に出現するとは限らない点などから判別することが可能です。もっとも、解剖すれば容易に判るのですが。 |
死亡推定時刻 |
1) b 作家によっては後になって唐突に「間違っていた」といわれるだけのこともあるので恐ろしい。 2) |
社会派 |
1950年代後半、松本清張の登場を嚆矢として日本ミステリ界を席巻したムーブメント。 それまでのミステリの多くが特定の一族や村を舞台にした財産問題・愛憎のもつれなどの「個人的」な事情を 現在では、宮部みゆきなど、特に汚職や政官財の問題だけでなく、現代社会の問題点や |
樹海 |
青々と茂った広大な森林の称 あなたが仕事や人間関係に疲れ、絶対に誰にも知られずにひっそりと自殺したいのなら、 『波の塔』はミステリではなく恋愛小説なのでsage |
叙述トリック |
作者自らが読者に仕掛けるトリック。 フェア、アンフェアで賛否が分かれる場合が多い。 また、多くの政治家も、叙述トリックの名手といえる。 (例) 「私は確かに言ったが、命令した覚えはありません。 それは相手が勝手に命令と受け取ったのです」 |
地雷 |
1、接近した人や車両を破壊するために地面に埋められた兵器。 2、読んだ後触ったことさえ後悔する本。ミステリに留まらな <参考例> |
屍蝋 |
蝋状に変化した死体がのこと。特有のいやな臭気がある。 京極や横溝の作品でやけに連呼されることがあるが、 |
信者 |
何かを信じている人のこと。 1 どんなにトチ狂ってもなぜか離別できない詐欺師(例 島田某) |
新青年 |
博文館発行の震災前の大正九年から戦後の昭和二十五年もの長きに渡って君臨した探偵小説雑誌。
当初のコンセプトこそは、初期の目次を見ていただければ納得いくとおり、日本中の青年の志気を高めるものだったが、 その最初期から増刊号などにおいて、いち早く海外探偵小説の翻訳を我が国に紹介するなど、 その後年の探偵小説総本山時代の可能性の軌跡を既に最初期のころから見ることが出来る。 この探偵小説の道へのジワリとした変貌は初代編輯長だった森下雨村の最大功績であり、 江戸乱歩の颯爽とした登場も大いに関係している。乱歩の登場によって、急速なペースで日本人創作の本格的道が切りひらかれたからである。 むろん、誤解なきように記述しておくと、その乱歩の「二銭銅貨」以前にも日本人の創作は存在した。 例を挙げると、西田政治、横溝正史、水谷準などの処女作が新青年の創作募集で採用されているし、 同じ博文館の「新趣味」でも探偵小説の募集をしていたり、他に松本泰なども存在した。 しかしこの「新青年」及び「新趣味」の募集していたのは、探偵小説といっても、ほんの原稿用紙10枚程度の小品であり、 決して海外の翻訳探偵小説から主役を奪えるような代物ではあり得なかった。だが、大正十二年の乱歩の登場以後、 同年に「新趣味」でデビューした甲賀三郎、元来より探偵小説評論で成らしていた小酒井不木、他に大下宇陀児、城昌幸などに加え、 大正十五年の懸賞募集で秀作を手にデビューした夢野久作、山本禾太郎など大正期の内に随分日本人の探偵作家も随分増えることになり、 その動きは昭和になって加速したといって良い。葛山二郎、瀬下耽、海野十三、渡辺啓助、小栗虫太郎、大阪圭吉、木々高太郎、久生十蘭 などなど戦前の代表的探偵作家を次から次へと生み出し、そして育てることになったのである。 戦後は復活に手間取りすぎたために、その探偵小説誌界の王座を後塵の「宝石」に譲り淋しい退場劇となってしまった。 |
新本格 |
80年代後半より、講談社ノベルズを中心に登場した新人作家たちによるムーヴメントのこと。 これらの作家のの傾向を一言で言い表すのは不可能であるが、無理に総括すれば、 70年代後半には竹本健治、笠井潔、島田荘司らが登場しているものの、 「新本格」は、95年以降、京極夏彦が、西澤保彦、森博嗣らの登場により、実質的な終焉を迎えた。 さらに現在においては、清涼院流水、乾くるみ、高田崇史、霧舎巧、殊能将之らの登場により、 ちなみに「新本格」という言葉自体は、森村誠一がデビューした当時にも用いられており、決して新しい用語ではなかった。 |
硝煙反応 |
リボルバーやライフルなど、装薬銃が射撃の際に発する硝煙を検出する方法。撃った人に対して行われるテスト(銃口より後に対するテスト)として、 パラフィン・テストがある。 被験者の手などに溶かしたパラフィンをかけ、 固まったらはがしてジフェニルアミンに浸す。 硝煙に含まれる硝酸塩が付着していた場合、青紫色に変色する。 オートマチック式拳銃であればトリガーより上方に硝煙反応が出るが、 リボルバー式の場合、リボルバーから放射状に広がるため証拠隠滅にはご注意。 意外にも靴などを見落としがち。 しかし、ジフェニルアミンはおしっこにも反応するらしいので、 恥をかなぐり捨てれば言い逃れもできるかもしれない。 |
小説 |
(1)文学の一形式。散文体の文学で、一八世紀以後、近代市民社会の生活・道徳・思想を背景に完成した。作者が自由な方法とスタイルで、不特定多数の読者を対象に人間や社会を描く様式。〔坪内逍遥が「小説神髄」で
novel の訳語として用いた〕 大辞林第二版より |
新書 |
(1)新しく出版された本。新刊書。 大辞林第二版より |
叙情ミステリ |
それはセンチメンタルなトリック |
情状ミステリ |
それは犯行に至った者の心中を酌量せざるを得ないトリック |
猩々ミステリ |
それはモルグ(ry |
死因 |
現行の死亡診断書(死体検案書)の書式では、次の12に分類される。 1.病死および自然死・・・外力や毒物などの作用が考えられない場合。老衰を含む <不慮の外因死> <不慮でない他因死> 12.不詳の死 文春新書「法医解剖」匂坂馨・著より |
推理小説 |
1946年雄鳥社が「推理小説叢書」を発刊した時、監修者の木々高太郎が命名したもので、 犯罪事件、特に殺人事件の犯人、犯罪の方法、動機などにまつわる謎を論理的に推理、解明することに興味の重点がある小説。 謎の定義、論理によるなぞ解き→意外な解決を基本としている。 また、推理小説と犯罪小説を区別して、あらかじめ計画された巧妙な犯罪を読者に提示し、読者とその犯行方法、犯人などの事件の解決を競い合う読者参加の小説をいい、 江戸川乱歩は犯罪に関する難解な秘密の解かれていく経路の面白さこそ小説の主眼で、数式やパズルと通じるものがあるとしている。 |
スコットランドヤード |
Scotland Yard.ロンドン警視庁(刑事捜査部)のこと。 その昔、ロンドンのスコットランドヤード街にあった為の通称 |
少し遅い朝食 |
時間にして朝10時過ぎの、場合によっては朝食兼昼食となることもある。 本格ミステリの場合、トーストにハムエッグ、それに紅茶もしくはコーヒーという
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ストゥール |
背もたれの無いイス。なぜソファー等と書かないのか。 その原因は不解明。 |
ストリック |
「アクロイド殺害事件」などの、叙述上に仕掛けをして、ストーリーがトリック
となる作品群を総じて、推理作家の斎藤栄が名付けた名称。 だが、一文字かえるとトンでもないことになる上、当時は作品も少なかったために なじまず。今では叙述ミステリの名称が一般化したため、誰もこの名称を使う事 が無くなった。 <類似> 叙述、メタミステリ |
線条痕 |
拳銃で撃たれた弾丸には撃つときに痕が残る。 その痕は拳銃によって全て違うので、調べればどの拳銃から撃たれた物か判る。 |