山風
山田風太郎の略。他に「鮎川哲也=鮎哲」など

誘拐と拉致

「誘拐」とは誘うという文字が含まれているように、被害者を騙して自らついてくる
ようにし向けて連れ去るもの。騙されている間は被害者は合意の上でつくから「監禁」
の必要がないこともある。これは物や楽しそうな話に釣られやすい子供が被害者の
場合が多く、身代金目当てなど営利目的であることが多々ある。
法律上の定義
「誘拐とは、詐欺または誘惑の手段により、他人を自己の実力支配内におき
その居所を移させることをいう。」

「拉致」の場合、被害者の身柄を力尽くで強引に連れ去るもの。無理矢理連れ去って
きたわけだから「監禁」しておかないと逃げられるというわけで、大抵の場合拉致と
監禁はセットになる。こちらは大の大人が被害者であることが多く、暴行目的あるい
は政治的・軍事的な目的で行われることが多い。
ちなみに「拉致」は、主な法律の条文の中には一切出てこない。
「拉致」の意味である「暴行・脅迫が絡んでの連れ去り」は法律では「略取」という
言葉になる。

新聞等の報道では「誘拐罪」と表記されたりするが、法律用語としては誘拐に関する
罪を総称して「拐取罪」と言う。


愉快犯
愉快な犯人

ゆるりと〜

語り手が、前日の激しい運動による疲れや二日酔いをひきずりながら
朝、ベットから起き上がる時に非常に頻繁に使われる表現。

例:ゆるりと頭をふる。ゆるゆると起き上がる。

<備考>
その疲れ様に反して、特に用事もないくせに目覚めが早すぎるという意見も。
主にこの後、「少し遅い朝食」なるものを摂る流れとなる。
綾辻作品に多い。


洋館

代表的なのは「グリーン家殺人事件」(ヴァン・ダイン)、館シリーズ(綾辻行人)など。
これが舞台になっているものはトリックの如何を問わず「館もの」と呼ばれる。
基本的に住人は、主人、その保護下にある美少女、忠実な執事、料理女、庭師兼下男で
数人の客の訪問があって事件が起こる。
主人は概ね伝説的な人物で、現在は隠棲中。
新本格系の場合、たいてい「現代の日本で執事などという人種に実際お目にかかろうとは」という一文が入る。
辺鄙な場所に突然建っている場合が多く当然孤立するが、一週間分くらいの食料は貯蔵庫にある。

昔は日本家屋で本格推理は不可能といわれていたが「本陣殺人事件」(横溝)「D坂の殺人事件」(乱歩)などで
洋館ばかりが本格でないことを証明したとも言える。
しかし、館と聞くと思わずハァハァする人々がいるのもまた事実であり、
現代日本においては非現実的でありながらも、多くのミステリ好きを魅了する設定であることは否めない。

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