マルティニ

1)
マティーニか?
マティーニなら、ジンとベルモットで作るカクテル。
に多種多様なレシピがある。

2)
英語読みで『マティーニ』
フランス語読みで『マルティニ』
だったと思う


ミステリーの起源

これについては諸説があるらしい。
1 一説にはエドガー・アラン・ポーが1841年に
「モルグの殺人」という短編を書いたことに始まるという。
彼はそれ以前にも多くのいわゆるゴシック小説
ないしホラー(「アッシャー家の崩壊」などの名作数多し)
を手がけていたが、この作品で、
「探偵(胡散臭い)がぶっ飛んだ謎を屁理屈で説明する」パターンを構築した。

2 しかしそれ以前の古代文学(ギリシャの悲劇)や
 東洋(特に中国)のある種の文学に起源を見いだす人もいる。
 我が国では「源氏物語」のいくつかの章に謎解きの要素があるという。

3 1994年、京極夏彦が登場。
  さらに有栖川有栖の「火村シリーズ」も軌道に乗り、
  それに後押しされるようにして
  森、清涼院らキャラ萌えメフィスト作家がブレイク。
  それしか読まないという「ある意味ミステリーファン」が
  大量に生まれた。
  彼らにとってはミステリーの起源などどうでもいいことである。


ミスディレクション
読者の推理を真相とは違った方へ向けること。
一般にワトソン役が少しアホな方が良いと言われるのは
ワトソン役に間違った推理をさせることで
読者をミスディレクションする為である。

見立て

日本文化を特徴づける概念のひとつ。
直接には関連しない2つ(ないし複数)の事物の間に、
形態や構造の平衡性を見いだすこと。

例 雨の中を傘をささずに歩く女を描いた浮世絵版画によって、
  「色っぽい濡れ場にはまった愛欲」を示唆する。

欧米ではすぐに「象徴」「暗示」などの偉そうな言葉になってしまうので、
日本の「見立て」概念はその点軽くて、とても使い勝手がよい。
しかし単に似ているというだけでは

見立てにはならず、単なる勘違いとして処理される。

例 既に書くのも恥ずかしいがムネオと某芸人

ミステリーの世界では、殺人現場で妙な格好をしたり、
変な演出をされて放置されている死体が出てくることがあり、
これを見立て殺人などと呼ぶことがある。
しかし、特殊なものに見立てられるとトリックの所在がわからなくなるので、
唐突に「大学時代そのテーマで卒論を書いたことがある」レベルの
人間が起用され、中世の悪魔主義などについて分不相応はうんちくを唐突に語り始める。

<補足1>
推理小説においては特に連続殺人の証拠とされることが割とある。
A,B,Cの三つの殺人がありそれらに共通した見立てがなされている場合、
その為にその三つの殺人は連続殺人=同一犯とみなされる。
が、実は…(というのがやたら多いような気がしてならない)

<補足2>
連続殺人の場合、犯行の動機をあえてターゲットたちに見せ付けるときに使う。
見に憶えのある者たちは、それに気付き、恐怖におののく。
たいていは探偵役等、他人には知られたくないことなので、
ターゲットたちはしらを切りとおす。
途中、「ま、まさかアノことが……そんな!」と言い、アノことを明言しないまま
殺害されることによって、読者の興味を引きつける。


密室

外部からは入り込めない、あるいは、
内部から出て行けない閉ざされた空間。
多くの場合は建築物の内部の部屋とされ、
死体が発見されたり、いるはずの人間がいつのまにか不在となり、
幻想的な謎を捜査陣および読者に喚起する。

<註>
完全に密閉すると窒息するため、隙間の存在は認められている。


密室トリックの分類

1935年、不可能犯罪の大家ディクスン・カーが
自作「三つの棺」の中の一章を「密室講義」に割いたものが起源とされる。
「密室講義」は、「密室」ということばとその概念を
ミステリに定着させた点においても重要な意味をなす。
日本でも、江戸川乱歩の「類別トリック集成」をはじめ、
多くの作家・評論家たちが密室トリックの分類に腐心してきた。
昭和36年に発表された天城一の「密室作法」(昭和55年改訂)のように、
密室の「純度」に従った分類や、
昭和59年に浜田知明が「地下室」に発表した
密室犯罪を行う側から見た分類など、
さまざまな概念の分類法がこれまでになされてきている。
それらの分類法の要点をまとめ、昨今の密室犯罪の潮流を鑑みた場合、
以下のような分類が成り立つものと思われる。
註)作品名、具体例の記述は避け、
なるべく一般的な手法を示したつもりですが、
それでもネタバレに繋がる恐れはあると思われます。
気分を害された方がおられましたら、あぼーんしてやってください。

1. 犯行が行われた「密室」に、犯人が実際に出入りした場合
(1) 犯行現場から出た後、そこが密室であったように細工する
(2) 凶器を隠すなどして、密室から出ないか、堂々と出入りする
(3) 不可能と思われる場所から脱出する
(4) 密室から出る姿を監視者に見咎められないように工夫

2. 犯行現場が「密室」であった間に、犯人が全く出入りしない場合
(1) 隙間からの犯行
(2) 密室内に仕掛けられた自動殺害装置を用いる
(3) 密室そのものに及ぼされる外的要因
(4) 現場が密室であった時間帯に犯行が行われたと錯覚させる
(5) 犯行時、目撃者が犯人の姿を見た部屋(密室)と、実際の犯行現場は別

3. 密室内だけで事件が完結する場合
(1) 被害者が密室内で自殺
(2) 被害者は、密室内で自殺以外の理由で絶命

4. 密室を構成する要素自体に欠陥があった場合
(1) 物理的な意味で、本当は密室ではなかった
(2) 監視者・発見者の証言に、故意あるいは無意識に欠陥があった
(3) 「密室内の死体」そのものが死体ではなかった
(4) 密室内にいた人間の数が誤認されていた


未必の故意

ある行為が他人の財産や生命などを犯すことを知りながら、あえてその行為をしよう
という意思を「故意」という。
一方、確信はないがもしかすると犯罪になるかもしれないと思いながら、結果として
他人の財産や生命を犯してしまった場合も、故意が認められ「未必の故意」と呼ぶ。

<補足1>
後半はやや不正確だと思います。未必の故意の定義には諸説あるようですが、一番
ポピュラーと思われるのだと、
一方、確信はないがもしかすると犯罪になるかもしれないと思いながら、それでもよいと
して行動した結果、他人の財産や生命を犯してしまった場合も、故意が認められ「未必の
故意」と呼ぶ。
という感じ。殺してやりたいとまでは思わないが死んでもかまわないと思って殴った、
とか、もしかすると歩行者を轢くかもしれないが仕方がないと考えて赤信号で突っ走った
とか。

 その例は未必の故意の例としてはちょっと微妙な線かも。
 「死んでもかまわないと思って殴った」は殺意の有無を確実に立証できない。
 「腐りかけたベランダの手すりに気付いていたがそのままにしておいた」とか
 その程度の方がわかりやすいんじゃないかなー。

<補足2>
それでは客観的な結果発生自体が未必。
プロバビリティの犯罪とかの問題でしょう。
法益侵害の危険のある行為をした場合の
内心の心づもりが故意。

(客観)人をナイフで刺して死なせた。

(主観)殺すつもり=殺人
    怪我させるだけのつもり=傷害致死
    人に刺さるとは思ってなかった=過失致死

 殺そうと思って心臓を狙って刺した=確定的故意
 胸を刺したら死ぬ可能性があることを認識=未必の故意


見取り図

主に「館モノ」と呼ばれる作品に記載されている。
緻密に描かれているもの、手書きの少々お粗末なもの、
それぞれに独特の趣がある。
まず冒頭に全体図が、その後事件発生の都度、現場周辺の拡大図が記載される。

書き手としては、その建物の構造により発生する死角等を、より説得力を
持たせる為、また読者の推理がより円滑に行われるよう配慮して記載する
場合が多いが、読者としては
 ・見取り図があると推理に役立つし、雰囲気も盛り上がる
 ・見取り図は不要、むしろあるとムカツク
と大きく二つに割れているのが現状。


ミッシングリンク

ある一定以上の関係でない人物達(例:ツアーのメンバー同士、同じ乗り物に乗り合わせた物同士)が、
実はそれ以外で何らかの共通点を持っていること。

1)
ミッシングリンクって、
「関連があるはずの事柄なのに、その関連が分からない」
ってことじゃないの?人物の共通点が「ミッシングリンク」になる
こともあるだろうけど、もっと広い意味で使われると思うよ。

2)
>ミッシングリンク
「きっとあるはずなのに見つからない繋がり」の事を言うんじゃないの?
生物の進化について使う時もそんな感じだろうし。


無残

むごたらしいこと。残酷なこと。いたわしいこと。ふびんなこと。

一般的に日本初のミステリーと称される黒岩涙香の1889年の作品。


銘探偵

1)
おれはメルカトルが嫌いだ!
 
2)
麻耶雄嵩『翼ある闇』を既読ならば
下記のページの評論を読んでください。
未読ならばネタを割っているので『翼ある闇』を読んでから見て下さい。
十分すぎるほど内容が濃いです。

ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/9492/essay/novel/tsubasa0.html


メタミステリ

1)
途中まで書いたところでプロットの破綻に気づいた作家が
用いる非常手段。「そこまでの部分は実は作中作だった!」
ということにすれば、たいていの場合はごまかせる。

2)
メタミステリーは,
日本ミステリー事典に書いてある
「作中作として別な推理小説が含まれるもの」
(実在の推理作家が作中に登場するものなどもこれに含む)
というのが単純で分かりやすいし,こう理解してる.
メタミステリは推理小説の手法の一つ.
あくまでも推理小説という形式内に留まっている.

こういう風に非常に狭義の意味で捉えているがいかがなものか?


メフィスト

発行日不明、編集者は激痛、
小銭入れを売ることが最大の目的のミステリ雑誌。

でも漫画はおもろい。。。


メフィスト賞
講談社が主催する新人賞。
メフィスト賞の募集する作品は「広義のエンターテイメント」とされており、厳密には
ミステリに限った賞ではないのだが、ミステリ作家を多く輩出していることからミステリ
作家を対象とした新人賞として認識されている。
枚数制限なし、賞金なし、選考は全て編集者によって直に行われる(下読みが行われない)、
という特異な形式を採っているため、一般受けする「優等生的な作品」以外の個性的な
作品がしばしば受賞する。だがその反面、清涼院流水氏や蘇部健一氏など極めて個性が
強すぎる作家を輩出したことから「色モノ志向」とも評されている。
ミステリ系新人賞としては最大級のブランドの一つだが、「メフィスト受賞作は名作か色モノか」
と言われるアクの強さのため、敬遠する読者も少なくない。

萌え

キャラクターなり作家なりへの(;´Д`)ハァハァ。
ミステリーも免れぬ対象であり、いやむしろ、
有栖川有栖だの京極夏彦、森博嗣らの作品は
萌えの対象として広く愛されている。

注意 狙って失敗すると目も当てられない。
例 霧舎、高里etc.


モダンホラー

現在、ホラーというと、かつての「怪奇幻想小説」ではなく「モダンホラー」を指すことが多い。
しかし、モダンホラーの定義は本場アメリカでも確立しておらず、実体は意外とあいまいだ。
アメリカで初めてモダンホラーの言葉が登場したのは六〇年代。
テレビ番組「ミステリー・ゾーン」などを原体験とする作家らが、映像的感性を大胆に取り入れて書きはじめたという。
しかし、この語が一般化するのはやはりスティーブン・キング登場以後で、
日本の「ホラー作家」たちもキングらに多大の影響を受けている点で共通する。

「怪異現象そのものを描くのが古典ホラーで、その怪異に立ち向かう人間を描くのがモダンホラー」
「モダンホラーとはジャンルではなく、いわばジャンル融合、ゴッタ煮のエンターテインメントを指す“運動”」
といった認識の仕方もある。
既存のホラーよりさらにミステリーとの境界線があいまいである。

小池真理子、篠田節子、坂東眞砂子、小野不由美、恩田陸といった女性作家の作品がこう呼ばれることが多々ある。


模倣犯
殺人事件とか起こったときに、別の人間が同じような手口で殺人をする・・・
って意味だったような気がする。多分。
宮部みゆきの「模倣犯」という映画もあったような気がする。
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